【概要】
ある組織が独占的に生産・流通・販売を行う専売制。明治政府においては、租税の都合上たばこをある段階から専売制としました。明治30年代のことです。また同じ時期に塩・樟脳の専売制にも踏み切ります。大蔵省の所轄のもと何度か改組が繰り返され、明治40年には三品の専売を総合的に扱う専売局が発足し、明治42年に日本各地に専売支局を置きました。地方専売局に改称されるのは大正10(1921)年のことです。
広島地方専売局の作成した絵葉書には、刻みタバコの製造過程や、地方専売局で働く人々(女性が多いように見受けられます)への医療や教育といった福利厚生の様子も記録されています。
【内容】9枚
刻煙草除骨砂掃工場/(上)葉積裁断作業(下)葉積作業/刻煙草截刻〔ママ、裁刻カ〕/両切煙草装置工場/(上)口附煙草仕上(下)口附煙草巻上品検査/(下)両切煙草小函詰(上)両切煙草錫紙包/(下)至誠会売店(上)段原分工場売店/医務室/補助教育(下)学科(上)礼儀作法
【撮影・作成年代】大正10(1921)年~昭和8(1933)年
広島地方専売局の発足年が大正10年、通信欄の罫線が宛名面の2分の1の位置にある点、右から「郵便はかき」の表記のため下限は昭和8年。
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