【概要】
戦前の網走を撮影した絵葉書です。網走は網走湖と能取湖とを近傍に控えさせる漁港で、オホーツク総合振興局内随一の港を有しています。そして網走湖に沿う石北本線はかっこいいです。絵葉書の作成者も湖と人工物とが織りなすかっこよさを感じていたのかもしれません。
また、北見・オホーツクの広漠とした風景は、この地域を描いた作家たちに格好のモチーフを提供しました。この絵葉書においても、この地域特有の広漠とした、ちょっと寂しい気もする、でも素敵でこの地域にしかないような雰囲気を味わえます。
【内容】7枚
天都山ヨリ見タル網走湖ト能取湖 其一〜其三/網走南四条通リ/網走港ト川口/大明山ヨリ見タル網走湖ト網走川/北見二見ヶ浦
【撮影・作成年代】大正7(1918)年~昭和8(1933)年
通信欄の罫線が宛名面の2分の1の位置にある点、右から「郵便はかき」の表記のため。なお、絵葉書の中に一枚実逓便があり「5.7.31」の消印あり。昭和5年に郵送された絵葉書である可能性を指摘できる。また作成のフジヤ書店は大正7年創業。
【作成】フジヤ書店
創業大正7年。未だ現役で網走で営業。ご店主twitter。
またご店主は「株式会社まちなか網走」というまちづくりの会社も設立している。
・ウェブサイト「アバマチ」
・くらしごと まちおこしレポート「網走市 商店街の賑わいを取り戻すためのチャレンジ」
私は道民なためか北海道の絵葉書に出てくるお店が今の時代に続いているととても嬉しい気持ちになります。
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