雪中の江差町 絵葉書

市街地
雪中港湾之一部

【概要】

北海道檜山振興局が設置される江差町は、近世期にはニシン漁を中心とする漁場として発展し、本州の人々の移入を受けました。近代に入ってからも漁業が盛んに行われ現代に至ります。渡島半島の西部、奥尻島を対岸に臨む位置に所在する海の街です。

絵葉書はそんな江差の冬の風景が記録されています。強風が吹く季節で、地元では「たば風」と呼ばれます。冬の寒さへの備えは時代によって変貌を遂げましたが、打ち付ける風は往時から変わらないのかもしれません。絵葉書の中の世界にも「たば風」が吹き付けていたことでしょう。

【内容】3枚

雪中港湾之一部/雪中の松乃岱/雪中の松乃岱ヨリ鴎嶋ヲ望ム

【撮影・作成年代】明治40年4月~大正7年(1918)3月まで

通信欄の罫線が宛名面の3分の1の位置にあるため。

【作成】不明

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