箱根名所 絵葉書

旅館・温泉街
山影渓声清き塔之湯温泉全景

【概要】

鉄道と自動車とが、都市と箱根とをつなぎ、昭和初期には大衆が旅をして箱根を訪れる近代的な旅行が成立しました。こうして絵葉書が大量に生産され、旅の思い出を持ち帰るとともに温泉地へのさらなる宣伝として機能しました。

数多く作成された箱根の戦前絵葉書の中でも、この資料はシリーズの枚数が多く、この地域の魅力をたっぷり伝えてくれています。富士山と湖沼、山間に広がるいくつもの温泉街、新鋭の自動車道、歴史ある場所、目を瞠る景勝地が目白押しです。

【内容】2種15枚

秀麗第一の景観 芦の湖の倒富士/(国立公園)河口湖、富士の観望/(国立公園)箱根、長尾峠より富嶽の展望/(国立公園)箱根、芦の湖展望、鞍掛山より/一日の景趣縷々変る芦の湯温泉/山影渓声清き塔之湯温泉全景/箱根山中最も殷賑を極むる宮の下全景/幽邃雅趣の別天地堂ヶ島温泉/(国立公園)箱根、函嶺洞のドライブ/清流と美を競ふ函嶺洞門/長尾峠より見たる富士の麗容/湯之花沢温泉に於ける硫黄華の採取/趣深き小涌谷温泉の千條の滝/轟音凄じく噴烟漲る大涌谷/函嶺唯一の史跡、芦の湖畔に残る関所跡

【年代】2種類の絵葉書が混ざっています。

ア:函嶺唯一の史跡、芦の湖畔に残る関所跡、清流と美を競ふ函嶺洞門→大正7(1918)年~昭和8(1933)年通信欄の罫線が宛名面の2分の1の位置にある点、右から「郵便はかき」の表記のため。

イ:その他→昭和8(1933)年以降~宛名面の表記が右から「郵便はがき」のため。

【作成】

アの絵葉書には「MADE IN WAKAYAMA」とあります。

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