新潟県新潟市礎町にあった篠田旅館の戦前写真絵葉書

【概要】

新潟市内にあった篠田旅館の絵葉書です。2002年から2018年まで新潟市長を務められた篠田昭氏のご実家だそうです。なお旅館自体は2011年をもって営業を終えられた模様です。

木橋時代の萬代橋や発展しつつある築港、旅館のしつらいなどがよくわかります。新潟には一度出張で行ったことがあるのですが、信濃川が広々として川に風が吹いていて、そして萬代橋も大きくて気持ちの良い印象を覚えています。

絵葉書の宛名書新面には切手が貼られており、包紙には「呈上」とあります。旅館側のご配慮で提供された絵葉書なのでしょう。手元には3枚残っていますが、もしかしたら何枚かは使用されたのかも、と想像されます。

新潟市篠田旅館　客室の一部及築港工事防波堤／新潟市篠田旅館　外景及其階上よりの萬代橋遠望／新潟市篠田旅館　客室の一部及白山公園の眺望

通信欄の罫線が宛名面の2分の1の位置にある点、右から「郵便はかき」の表記から大正7年以降、現在の萬代橋竣工が昭和4年で、絵葉書にはそれ以前の橋が写っているため。