【概要】
鳥取県湯梨浜町にある汽水湖「東郷湖(東郷池)」付近には温泉が湧きます。江戸時代から温泉の存在は知られており、近代に入ると明治初年にいち早く温泉の利用が始まります。この時期地元の有力者が村民向けに開発した施設が「養生館」のはじまりです。その後明治17(1884)年には旅館業を開始。この絵葉書も、私がよく集めている大正末〜昭和初期の絵葉書よりもやや作成時期が早いと考えられ、歴史を感じさせます。様々な文人に愛され、そして現在もなお経営を続ける「養生館」。いつまでも由緒を紡いでいってほしいと思います。
【内容】包紙1、絵葉書2
伯州東郷湖温泉養生館 新築大広間(百三十畳敷)/鳥取県東郷湖温泉 養生館本宅
【撮影・作成年代】明治40(1907)年4月~大正7年(1918)3月まで
通信欄の罫線が宛名面の3分の1の位置にあるため。
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