【概要】
山形県酒田市の戦前絵葉書です。酒田の産業に関する施設や社寺が記録されています。米どころ酒田の象徴「山居倉庫」は現代にもつながる地域の歴史スポット。地域の産業と見所が見事にマッチした事例だと思います。こーいうところを見学すると私は内心すごくドキドキしてテンションが上がります。今度行ってみたいと思います。
包紙の「酒田名勝絵葉書」の印字は活版によるものです。包紙裏にも活字を押しこんだ際にできる紙の凹凸が届いており、かっこいいなぁと感じます。もちろんこれは活版印刷が珍しい現代の感覚で、当時は紙面に凹凸ができないように押すのが上手な押し方だった、と活版印刷をしている業者の方に伺ったことがあります。いずれにしましてもカチッと黒字で漢字を印字していて個人的にとても好みです。









【内容】包紙1、絵葉書6、しおり1
酒田市公会堂及物産陳列館/酒田港岩壁〔ママ〕/山居倉庫/本間家/最上川御歌碑/光丘文庫 しおり:新井田の流
【撮影・作成年代推定】昭和8(1933)年ころ
通信欄の罫線が宛名面の2分の1の位置にある点、右から「郵便はかき」の表記から大正7(1918)年~昭和8(1933)年。また、下記の通り絵葉書を修正している関係から、酒田が市制施行した昭和8年以降作成と考えられます。両者を勘案し、昭和8年以前に撮影され、昭和8年かそのすぐ後の時期に作成されたことと思います。


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