【概要】
福島県の猪苗代湖。その湖畔のいろいろを記録した絵葉書です。100年以上前の長閑な湖畔の風景が記録されています。一方で、安積疏水の関連施設である発電所取水口や、有栖川宮御用邸(現在は高松宮が有栖川宮の財産を引き継いだ関係から旧高松宮翁島邸と呼ばれます)など近代の建築も見られ、時代のなかで変わりつつある猪苗代の雰囲気も感じさせます。ただ全体にのんびりとした風景が広がっていて、かなり好みの絵葉書だなぁ、と思います。
【内容】
会津猪苗代湖長浜の風光/会津猪苗代湖上戸の浜/会津猪苗代湖十六橋及磐梯山遠望/会津猪苗代湖湖畔の風光/会津猪苗代湖石小浜より翁嶋を望む/会津猪苗代湖翁嶋御用邸全景/会津猪苗代湖畔より翁嶋御用邸を望む会津猪苗代湖水電取入口
【撮影・作成年代】大正3(1914)年~大正7年(1918)3月まで
通信欄の罫線が宛名面の3分の1の位置にあり下限が大正7(1918)年、この地で水力発電が始まるのが大正3(1914)年のため推定。ただし、罫線が宛名面3分の1の位置にあるか若干怪しいので、もう少し(昭和8年まで)時代は降る絵葉書なのかもしれません。
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