【概要】
現在の毎日新聞に系譜が連なる東京日日新聞の絵葉書です。伝書鳩で連絡とっていることがわかるのが個人的にとてもグッとくるところです。最新の情報を鳩が運んでいたことを想像するのもそうですし、会社の予算決算書が当時からあったかどうかは定かではありませんが、鳩の餌代とかが計上されてたとか考えるとなぜかワクワクします。
大正時代なかごろから新聞社が野球大会やその他社会貢献、イベントづくりをするムーブメントが出てきます。そうしたイベント事業を絵葉書でPRしていたことも読み取れます。今でも新聞社主催のスポーツイベントや展覧会が当たり前にありますが、100年前からそうした風潮がああり、新聞メディアであることを生かしイベントづくりが行われていたのでしょう。
輪転機の下の「発送部」の丸く囲まれた写真に注目すると、半纏を着用した運搬を担う人々が記録されています。この時代の肉体労働を担った人々の様子がうかがえて貴重な写真だと感じます。
【内容】包紙1、絵葉書4
全景と社長/本社の新鋭機 伝書鳩 送電写真機/世界一の称ある東日大毎号電電光超高速度大輪転機と発送部/東日広場の野球速報板に集る群集/東京日日巡回病院の無料診療
【撮影・作成年代】明治40年4月~大正7年(1918)3月まで
通信欄の罫線が宛名面の3分の1の位置にあるため。
コメント