【概要】
宮城県塩竈市の絵葉書です。塩竈の竈の字難しいなぁ! 竈は釜は似たものですが厳密には意味が異ななり、市役所では塩釜とかいても塩竈と書いているものとして処理するという特殊な方法を取っています。うーん書き順もよくわからん。それによく考えたら塩の方も鹽の正字が結構大変です。
絵葉書の表記でも「鹽竈」と「塩釜」とに分かれており、こういうのに厳しそうな戦前においても地名の表記に色々な考え方があったのがわかります。
塩竈は近代にはいると複雑な入江地形の埋め立てが進み、近代的な港の造成も随時行われました。次第に丘陵地帯から臨港地帯に市街地が伸びてきた様子がわかります。絵葉書の説明キャプションには「新市街」とあり、そうした伸長した市街地がそう呼ばれていたのでしょうか。(なお北海道の事例では「新市街」という言葉は、鉄道駅ができ、その駅の近くに新しくできた市街を「新市街」と呼ぶことが多いです。)
【内容】3枚
鹽竈港より松島湾を望む/塩釜市街及御山の眺望/塩釜市街より築港地を望む
それぞれ別シリーズの絵葉書のようです。他の絵葉書があったことでしょう。
【撮影・作成年代】大正7(1918)年~昭和8(1933)年、昭和8年以降
宛名面の表記から。鹽竈港より松島湾を望む/塩釜市街及御山の眺望が大正7(1918)年~昭和8(1933)年。塩釜市街より築港地を望むが昭和8年以降。
コメント